そーかの書き溜め

ツイートでまとめきれないこと

1周年を迎えたアイドル部のこれまでとこれから

はじめに

UUUMやVAZといったYoutuberの事務所が存在するように、バーチャルYoutuber(VTuber)にも事務所が存在する。

 

VTuber界では事務所に所属している・していないでその種類が大きく二分されると言われている。

 

今回の記事では、そんなVTuber事務所のひとつ「.LIVE」に所属している「アイドル部」について綴っていく。

 

 

アイドル部について

アイドル部とは、株式会社アップランドが運営するVTuberプロダクション「.LIVE」で活動している12人のVTuberグループである。

 

同プロダクションにはVTuber四天王のひとりである電脳少女シロ世界初男性VTuberばあちゃるが所属している。

 

そして、ばあちゃるがアイドル部のプロデューサーも務めている。

 

アイドル部の特徴

全員が3Dモデルで活動していること

アイドル部は全員3Dモデルで活動しているVTuberである。

 

元々、アイドル部は2Dモデルで活動しており、「(アイドル部活動当初の)ばあちゃるプロデューサーのチャンネル登録者数5万人を突破したら3D化」という明確な目標が掲げられていた。

 

2018年9月3日に金剛いろは、北上双葉がチャンネル登録者数5万人突破したことを皮切りに3D化が始まり、2018年内に全員の3D化が完了した。

 

また、2019年4月30日にはアイドル部全員のチャンネル登録者数5万人突破し、当初の目標は全員達成したことになる。

 

現在は、「アイドル部全員のチャンネル登録者数10万人突破でオリジナル楽曲制作」を目標に活動を続けている。

 

2019年5月現在、チャンネル登録者数10万人突破したのはもこ田めめめのみのため、まだまだ道は始まったばかりだ。

 

配信スタイル

アイドル部の配信は基本的にシフト制である。そのため、活動が始まって以来誰も活動しない日は1度も無い。

 

ゲリラ配信や、メンバー同士で配信する時間が重なることも無い*1こともメリットになる。

 

メンバーが配信終わりに次のメンバーの配信へ誘導するリレー形式が成立し、箱推ししやすい。

 

毎日の配信スケジュールをイラスト形式でツイートされている「#どっとライブ予定表」を見ればよくわかるだろう。

 

アイドル部メンバーは他メンバーの配信にチャットで参加せず、全てTwitter上でハッシュタグを付けたツイートのみでコメントしている。

 

配信中に他メンバーがチャットし、「〇〇もよう見とる」「〇〇おるやんけ」などと言ったコメントにより、配信の流れを他VTuberに持っていかれることも無い。

 

また、配信中のスーパーチャットに反応することも無い。スーパーチャットによる視聴者の格差を生じないという考えだろうか。

 

 ひとつひとつが濃いコラボ

シフト制の配信であるため、VTuber同士のコラボが消極的であることも特徴だ。

 

活動1周年を迎えた4月27日までに行われた部内コラボは18回と、非常に少ないことがわかる。

 

そのため、コラボひとつひとつが貴重なものであり、その配信内容はどれも濃厚である。

 

また、外部コラボに至っては3件しか存在しないため、こちらはもっと貴重である。

 

「偶像」としてのアイドル

アイドル部の子たちは、これまでのTwitterYoutubeの活動を通して、現実の地名に関わる発言がほとんど存在しない。

 

Twitterでは、現実の写真はおろか手描きイラストの写真すらツイートされない*2。一方で、ペイントツールを用いて作られた手描き画像はしばしばツイートされる。

 

このふたつから、アイドル部の子たちは、現実世界との関わりを極力減らし、あくまでも「バーチャル世界の住人」であることを認識させられる。

 

VTuberには現実世界と関わりが深いスタイルの子も多数いるが、アイドル部はその真逆である。

 

 

アイドル部の魅力

そんなアイドル部の魅力をいくつか紹介していこう。

 

全員の個性が強い

アイドル部のメンバー12人は、それぞれ違った個性があり、十人十色の言葉がふさわしい。12人だけど

 

12人チェックすれば、自分の趣味に近い子が見つかるだろう。各メンバーについては、以下の紹介欄で記していく。

 

運営からの手厚い管理

企業VTuberの中でトップクラスに運営による管理が強いことも魅力として挙げられる。

 

VTuber界ではお馴染みのマシュマロだが、アイドル部活動1ヶ月にして、全て運営マシュマロに一元化した。

 

.LIVEのスタッフが全て目を通したのちに各メンバーに送られている。一部のクソマロ防止として効果的である。

 

一方、アイドル部へのクレームをマシュマロを介してばあちゃるPが受け取り、それをアドバイスとして昇華するという意図もあるようだ。

 

アイドル部へのメンタルケアもばっちりである。

 

配信も完全シフト制であるように、コラボも全て運営と相談したうえで行われている。

 

アイドル部が箱入り娘や鎖国などと言われることがあるようだが、次元を問わず、アイドルが運営に守られているのは至って普通のことではないだろうか。  

 

箱推ししやすい配信

先程述べた通り、アイドル部のリレー形式配信は箱推しにやさしい仕様になっている。

 

同じグループ内で2窓しなくて済むのは、箱推しする上で非常にありがたいことである。

 

バーチャルアイドル」としての活動

全員の3D化を達成してから、アイドル部がYoutubeを越えた活動もするようになった。その一部を紹介しよう。

 

イベントでの活躍

プロバスケチームである横浜ビー・コルセアーズの公認VTuberに就任したり、伝統芸能である江戸糸あやつり人形の解説を務めたりするなど、様々なイベントに出演している。今後も一般人が多くいるイベントにアイドルのひとりとして出演することが増えるであろう。

 

地上波TV番組の出演

 テレビ朝日の番組「サイキ道」にゲスト出演したり、同じくテレビ朝日の番組「超人女子戦士 ガリベンガーV」にレギュラー出演するようになった。

 

これは、Youtube以外の視聴者獲得に大きく貢献すると同時に、タレントとして活躍する第一歩ではないだろうか。

 

書籍化

VTuber自身が、VTuberノウハウ本を除いて*3業界初の書籍化に成功した。

 

ぴのらぼ おいしい虫さんたち みんなでやりたい虫クイズ』(カルロ・ピノ著×イラスト:八重沢なとり,KADOKAWA)という本だ。

 

VTuberが出版した本でありながら、本人の姿が帯を除いて一切描かれていない児童書であることが特徴だ。

 

また、虫が苦手な人に配慮して本書には虫の写真が1枚も登場せず、全て八重沢なとりが描いたイラストで紹介されている。

 

単独イベントの開催

アイドルといえば、単独イベントである。2018年9月17日に、他企業とともに開催された「VTuberLand」にて、.LIVEステージイベントが開催された。

 

2019年5月19日に、アイドル部単独イベントである「アイドル部 ~1st Anniversary PARTY~ はんぱないパッション」がZepp DiverCity Tokyoで開催されることが決定した。

 

アイドル部全員がアイドルらしくイベントで曲を歌うのは今回が初めてである。

 

飛躍するアイドル部

活動1周年を迎え、Youtube以外での活動が増えてきたアイドル部だが、ばあちゃるPの2019年の目標は「アイドル部の漫画化・アニメ化」だと語っている。

 

アニメ化に関しては、.LIVE公式チャンネルから投稿されているアイドル部日常動画(アイドル部の日常を描くショート3Dアニメ)で達成された。

 

漫画化は未だに達成していないが、その先駆けとしてライトノベル電脳少女シロとアイドル部の清楚な日常 目指せ学園祭大成功!』(原作・原案協力: .LIVE ,著者: 姫ノ木あく ,MF文庫J)が刊行された。今後の活躍次第では、漫画化も期待できる。

 

YoutubeでのVTuber活動や現実世界でのアイドル・タレント活動でますます活躍していくアイドル部に、今後も目が離せない。

 

これからも運営に良い意味で予想を裏切られていくだろう。

 

 

メンバー紹介

個性たっぷりなアイドル部のメンバー12人を誕生日順に紹介していく。興味を持った子からアーカイブを漁っていこう。

 

木曽あずき

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こんな人にオススメ💻

・やべーやつを見たい人

・独自の世界観に触れたい人

・深淵を見たい人

 

アイドル部では数少ない動画勢。プログラミングに長けている。動画内容もゲーム実況や頭を抱える企画もの、自主制作アニメなど幅広いものとなっている。

 

企画動画のセンスが独特であること、多趣味であるが活動でほとんど披露されないことなど、隠された個性をまだまだ持っているかもしれない。

 

これからも活動するたびに新しい魅力に気付かされるだろう。

 

夜桜たま

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Twitter 

こんな人にオススメ🌸

・麻雀が好きな人

・(二次元、三次元問わず)アイドルが好きな人

FPSが好きな人

 

配信内容はゲームが中心であるが、主に麻雀、FPSサンドボックス系が多い。そのプレイスタイルはパワー系。

 

特に麻雀では麻雀サイトから記事が書かれたり、プロ雀士と対局コラボするなど、麻雀界に大きく貢献している。好きな役は一盃口七対子。好きなプロ雀士は土田浩翔。

 

 

花京院ちえり

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こんな人にオススメ🍒

・ホラーが好きな人

・元ヤンムーブが好きな人

・かわいい子を見たい人

 

元個人勢の元ヤンお嬢様。普段はあざとくかわいく振舞っているが、時折ドスの効かせた清楚発言をしている。

 

雑談、ゲーム問わずホラーが大好き。2018年8月にはホラー月間と称して全ての配信をホラーで統一しやり遂げるほどである。

 

もこ田めめめ

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こんな人にオススメ🐏

・多彩な特技を見たい人

・楽しくゲームをプレイするのが見たい人

いじられキャラが好きな人

 

元個人勢のもこもこ。個人時代と2D時代では、キャラクターデザイン、Live2D、FaceRigまで全て自家製であり、動画制作力は高い。

 

ゲームや雑談を中心に配信活動している。ゲームは決して上手とは言えないが、とにかく楽しくプレイすることをモットーとしている。

 

視聴者(毛玉)や各メンバー、電脳少女シロからは(愛を持った)いじりを受けるが、本人は満更でもないようだ。あと靴下はダサいかわいい。

 

 

牛巻りこ

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こんな人にオススメ🐄

・馬(動物)が好きな人

・高度な茶番を見たい人

・元気を貰いたい人

 

アイドル部唯一の電脳関西出身でトーク力が高い。配信回数は少ないがひとつひとつに準備がされていて、質の高い茶番は魅力。

 

馬が好きで、そこから競馬も好きである。第43回エリザベス杯では同時配信を行い、出走馬の解説や知識共有システムなど、馬好きプログラミング部でしか見られない配信は必見。

 

電脳SEでアルバイトをしているため、現在はおそらく令和と戦っている。強く生きろよ。

 

北上双葉

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こんな人にオススメ🌱

・やわらかい声が好きな人

・ASMRが好きな人

・癒されたい人

 

やわらかい声が特徴の癒し系VTuber。声とは裏腹に、ゲームでは罵倒発言が散見され、そのギャップから「ゆるふわナイフ」と呼ばれている。

 

ゲーム配信もまったりしたものとなってるものが多いため、雑談やASMR以外でも癒されるものとなっている。一方で、アクションやFPSの配信ではナイフ部分がチラつき、これも乙なものである。

 

アイドル部で最もASMRを行っており、声質を活かしたおやすみバイノーラル配信は評判が高い。 北上双葉初心者向け。

 

カルロ・ピノ

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こんな人にオススメ🐜

・虫が好きな人

・ホラーゲームが好きな人

・いきものが好きな人

 

 アイドル部で唯一の中等部。初配信のインパクトの強さから虫を食べるやべーやつ扱いされたが、現在は虫が大好きなお嬢様といったポジションになっている。

 

ゲームはsteamで買えるもの、レトロゲームスマホゲームなどがある。その中でもホラゲ配信では全くビビらずにサクサク進行していくことが特徴。

 

虫だけでなくいきもの全般に詳しく、配信中にいきもの知識を披露したり、いきもの教室配信を定期的に行っている。その結果、虫の児童書も刊行された

 

猫乃木もち

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こんな人にオススメ🐈

・歌ってみた動画が好きな人

・野球が好きな人

・プロの絶叫を見たい人

 

アイドル部のギャル担当。と思いきや、言動から漂う子供っぽさも併せ持ち、アイドル部で数少ない清楚(真)である。

 

2019年5月時点で、唯一歌ってみた動画を出したアイドル部メンバーである。配信で歌うこともそこそこあったが、1周年の節目で満を持して登場した動画にファンは絶賛した。配信上での生歌唱では、7月7日の配信で歌った「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」がおススメだ。

 

重度の野球好きであるが、贔屓することが少なく箱推しである。12球団の応援歌を配信中に歌ったり、プロ野球の同時配信もした。

 

八重沢なとり

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こんな人にオススメ🌾

・(比較的最近の)アニメが好きな人

・CSゲームが好きな人

・ラジオ配信が好きな人

 

 鬼才が揃うアイドル部の中では貴重な常識人枠。風紀委員長を務めてるだけあって真面目である。スカートは短いが

 

ゲーム配信は基本的にCSゲームを中心にしている。例外としてQWOPが挙げられるが、これは幼少期にゲームができない環境で過ごしていた影響である。ちなみにガチで上手い

 

アイドル部で唯一ラジオ風の配信「なとないと」を約1か月に1回行っている。事前に募ったお便りを読む姿やコメントとの対応の早さは必見である。

 

金剛いろは

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こんな人にオススメ💎

サブカルが好きな人

・映画が好きな人

・特徴的な笑い声が好きな人

 

アイドル部のサブカル担当。金髪ツインテ巨乳巫女という属性マシマシな見た目だが、性格もそれに負けないほどの豪傑。いじられキャラ、寂しがりやの一面もあり、動物で例えるならゴールデンレトリバー

 

活動初期は*4steamで500円以下で買えるクソ格安ゲーを遊ぶ企画をしており、現在はスプラトゥーン2とHITMANの実況を行っている。TPS系は得意だが、アクションではパワープレイ、謎解きでは介護プレイになってしまう。

 

特徴的な笑い声がしばしば南米の悪霊と呼ばれたりするが、あの引き笑いは緊張などによって笑いを抑えようとしたときに発する声らしい。素の笑いになると、どこかの漫画で言いそうな豪快な笑い方になる。

 

 

ヤマト イオリ

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こんな人にオススメ🍄

・天然キャラが好きな人

・オチの無い話を聴きたい人

・癒されたい人

 

アイドル部の天然担当。声質と物腰の柔らかさから、近所のお姉さんのような安心感を得られる。

 

 配信は雑談が気持ち多めだが、ゲーム配信もする。ゲームは任天堂のゲームが多い。プレイは上手とは言えないが、親戚がゲームを遊んでる感覚を味わえる。

 

雑談配信では、独特の感性や底抜けなポジティブさから元気を貰うことができる。話題の移り変わりが激しいので、しっかり話を聴くときは注意が必要だ。

 

神楽すず

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こんな人にオススメ🍋

・音楽が好きな人

・ロボットゲームが好きな人

・ギャップ萌えしたい人

 

 アイドル部の清楚(真)担当にして清楚(VTuber)担当。澄んだ声質から放たれる力強い発言によるギャップが大きな特徴だ。

 

音楽ゲームからクラシックまで、幅広く音楽を嗜んでおり、配信ではdeemoの実況バイオリンの演奏、ウクレレを使った弾き語りを行っている。また、最近ではクラシック鑑賞をする配信も開かれ、クラシック枠にも挑戦している。

 

ばあちゃる学園の図書委員長を務めるだけあって、読書が趣味である。青空文庫を小声で読み聞かせをする配信もあり、その様子は清楚そのものと言える。

 

ゲーム配信では打って変わって超脳筋。倒置法を使った発言をする癖に加え、読書趣味で培われた語彙力から放つパワーワードの数々は語録としてファンを楽しませている。

 

現在は水曜日をロボゲー枠(2019年5月5日現在はカスタムロボV2)、土曜日をADV枠(2019年5月5日現在はDetroit)として固定配信をしている。

 

 

動画紹介

個性豊かなアイドル部だが、12人が1年間活動しただけあって、その動画(配信アーカイブ)の量はとても多い。

 

これから知ろうとしている人にとっては、どこから手を付けたらいいかわからないと思われる。

 

そこでおススメするのは、.LIVE公式チャンネルから不定期に投稿されている「アイドル部日常動画シリーズ」だ。 

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このシリーズは数分間の茶番日常動画で、短い時間でアイドル部がどんな子たちであるかを十分に知ることができる。

 

この動画からメンバーの特徴を把握したら、今度は「アイドル部学力テスト」を見てほしい。こちらもアイドル部初心者向けであり、既存ファンからも1年待ち続けた学力テスト企画であると絶賛されている。

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この2つを見終わったら、Twitterでアイドル部のメンバーをフォローしてみるといいだろう。それか、夜桜たまが作った.LIVEメンバーで構成されたリストを保存すると良い。

 

その後は、Twitter上のアイドル部のやりとりを眺めたり、気になった配信を見たり、自由にアイドル部を推そう。

 

アイドル部の何人かは、「私の配信をすべて見るのは義務ではない。気になったものだけつまみ食いする程度で良い。」と言っているので、目についたものだけ見てみると良いだろう。

 

おわりに

長く稚拙な文章でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

1周年アイドル部を推し続けて、創作ができない自分が何か記念に残せたらと思いこの記事を作りました。

 

出来事の振り返りが多くなりましたが、自分でも懐かしみながら書けたので楽しかったです。

 

ひとりひとりのココスキを挙げたらキリが無いのでとても淡白な内容になってしまいましたが、アイドル部について触りだけでも知ってもらえたら幸いです。

 

学力テスト、単独ライブ開催決定で益々勢いが出てきたアイドル部を、今から推してみませんか。

 

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*1:配信が重なったのは2018年6月3日のみ

*2:以前、猫乃木もちが手描きイラストの写真をツイートしたが削除された

*3:VTuber初の書籍は『スマホだけでもOK! VTuberのはじめかた』(マシーナリーとも子著,リブロワークス著,洋泉社)

*4:1周年記念で企画を再開した