推しが消えるということ
VTuberは日々数が増えていくが、そうなると、消えていく人ももちろんいる。
先日、歌声が素敵なあの方が引退した。
あまりにも唐突だった。
3日前まではごく普通にTwitterをし、生放送もしていた。
2日前に引退を発表し、先日、引退配信を終えた。
僕はその場に立ち会うことができなかった。
2日間で折り合いをつけられなかったからだ。
今思えば、折り合いをつけるために引退配信を見るべきだったかもしれない。
引退発表をしたその日、別の推しグループが1stライブをしていた。
推しのグループがライブの大成功を収めると同時に、別の推しが引退発表をしたのである。
当時の僕は、この現実に耐えきれなくなり、物理的に距離を置くことにした。
Twitterでミュート、チャンネル登録を一時的に解除、etc. …
「最終回を見ないことで作品を未完にさせる」と「引退配信を見ないことで推しを永遠にさせる」を結びつけてそろそろやばくなってる
— そーか (@souka_sss) 2019年5月20日
僕は、推しを"永遠"にした。
つもりだった。
VTuberは永遠ではない。
いつか死ぬものである。
それを気づいた時には、推しはもういなかった。遅すぎた。
その夜、気を抜いたら涙が出ていた。
運営に対するやるせなさ
最後まで応援できなかった自分の恨み
"そのVTuberとしての"弾き語りを聴けなくなるつらさ
「もっとちゃんと君を見てれば」
「もっとちゃんと」って
今更 気付いても遅いよな
「もっとちゃんと君を見てれば」
「もっとちゃんと」って
今 気付いたって 何の意味があるんだ
(たばこ/コレサワ より)
どこかの誰かが言っていた『推しは推せるときに推せ』
変化が激しいVTuberだからこそ言えるのだと、身をもって理解した数日間であった。
本当に、本当に、ありがとうございました。出会えて幸せでした。
— 蒼月エリ🥀💎ハニスト (@Eli_HNST) 2019年5月21日
一生忘れません。大好き。 pic.twitter.com/YrBfjCicYE
卒業おめでとう。
またいつか、その蒼い羽を見られる日を信じて。